2022年12月14日、サッカーのカタールW杯準決勝戦でアルゼンチンがクロアチアに勝利。
勝利したアルゼンチンの選手たちがインタビューを受けた際、同時通訳に「不適切な表現」が含まれており、スタジオではアナウンサーが謝罪する事態に。
Twitterでは、その用語「◯◯◯◯」や「放送禁止用語」がトレンド入りしました。
一体、どのような表現をしたのか?実際の動画をご紹介していきます。
【動画】Abema通訳の不適切表現とは?放送禁止用語を連発!
2022年12月14日に行われたサッカーワールドカップの準決勝戦。
試合後のインタビュー映像で、
「キチガイ」という放送禁止用語が同時通訳者に連呼されてしまいました。
問題となった実際のインタビュー動画がこちらです。
Abemaの通訳さん、アルゼンチンのアルバレス選手のインタビューにて「試合に勝って家族や友人が“キチガイ”みたいに喜んでいる」と放送禁止用語を使用
— 滝沢ガレソ⭐ (@takigare3) December 14, 2022
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スタジオで訂正&謝罪
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つづくメッシ選手のインタビューで再度“キチガイ”を使用
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スタジオの霜降り明星・せいやさんが手汗をかきまくる@ABEMA pic.twitter.com/EvpuXqnh70
まず、インタビューを受けたのは、クロアチアに勝利したアルゼンチンのアルバレス選手。
アルバレス選手(同時通訳):
家族や友人については、みんな本当にキチガイみたいに喜んでいると思いますよ。
その後スタジオに戻り、
アナウンサー:
はい、一部不適切な表現があったことをお詫びいたします。
失礼いたしました。
と謝罪。
その後、メッシ選手にもインタビューが行われ、
インタビューワー(同時通訳):
どうですか?
このキチガイのようなみんなの喜びは?
今何が頭によぎってますか?
メッシ(同時通訳):
今頭の中にいろんなことがよぎっています。
最後にスタジオに戻り、コメントを求められた「霜降り明星」せいやさん。
せいや:
いや~すごかったですね…
ちょちょちょっと不適切な…。
心配でちょっと話聞いてなかった。
手汗がちょっと。
とコメントすると、
アナウンサー:
私もものすごい手汗が出てしまいました。
失礼いたしました。
と話し、スタジオの出演者は口々に謝罪しました。
この一連の流れがあり、ツイッターでは、
「放送禁止用語」や「キチガイ」が一時トレンド入りする事態となってしまったのです。

「キチガイ」は、精神障害者を差す古い差別用語。
精神障害者や家族への配慮から放送禁止用語となったと言われている。
世間の反応
「キチガイ」って、本来は「気が違ってる人」。これが使うべきではない言葉とされると、むしろ「人と違ってはいけない」という価値観にならないだろうか。
— 乙武洋匡 (@h_ototake) December 14, 2022
そもそも「気」って何だろう。なぜ人と違っていてはいけないのだろう。
Abemaの通訳さん、考える機会をありがとう。
放送禁止用語とかキチガイのトレンド
— 火川ひかり (@kagawa_otameshi) December 13, 2022
テレビが勝手に放送禁止用語って作ってるだけで
法律上なんの問題もない言葉
気が狂ってる気が違ってるという意味
別に何もおかしい言葉じゃない
だから俺はよく使ってるわ
だってツイッターにキチガイ多いんだもの
俺含めて
ネットでもついったでも普通に使ってるから、放送禁止用語って今知らんのんちゃうかねぇ
— 雪白黒( ˘⊖˘) 。o( fxxx (@siroyk099) December 14, 2022
アルゼンチン選手は実際にはなんて言った?
「キチガイ」と訳されてしまったインタビュー動画。
実際には、なんという言葉が使われていたのか気になりますね。
アルゼンチンの公用語は「スペイン語」です。
実際のインタビューではスペイン語の
loco(ロコ)
という言葉が使用されていたようです。
英語では「crazy」「mad」などと訳されます。
日本語では「狂ってる」「頭のおかしい」というニュアンスになります。
とはいえ、通訳さんの「キチガイ」という言葉の選択が不適切だったと言えるでしょう。
この通訳者については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

放送禁止用語だのキチガイだのがトレンドにあるからなんだろうと思ったら、スペイン語圏?のサッカー選手のインタビューで翻訳者が「キチガイみたいな喜び方」とか訳してるからなのね。狂ったように喜んでるって言えばよかったってことか。
— chinjuh (@chinjuh) December 14, 2022
違いますね。
— のぶしーと (@Nobu_Spanish) December 13, 2022
英語で言えば “Crazy” に相当する単語を現地記者は使ってますので、それを「キチガイ」と日本語訳した通訳の方のミスですね。
この単語はサッカーではよく見聞きする言葉ですので、スペイン語として特殊な単語というわけでもありません…
シンプルに通訳の単語チョイスの問題ですね。
「キチガイ」と訳された部分は
— のぶしーと (@Nobu_Spanish) December 13, 2022
「熱狂している」や「大騒ぎしている」
と訳すべきでしたね。
今回、不適切な訳をつけられた単語は
“loco” と “locura” だと思いますが
プロ通訳なら「キチガイ」とは絶対に訳せない。絶対に。 https://t.co/47u2ZUuesc
次回の決勝戦は、2022年12月18日。
同じ通訳者が採用されるのか気になるところですね!
しかし、決勝戦の対戦相手のフランスは、コロナのような体調不良者が続出しているとの情報も。
こちらの記事で最新情報をまとめています。

まとめ
今回は、Abemaにて配信されたワールドカップのインタビュー動画について取り上げました。
同時通訳で訳されたスペイン語が「キチガイ」という放送禁止用語が使われてしまい、謝罪する事態となってしまいました。


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