宇多田ヒカルさんのニューアルバム「BADモード」が2022年1月19日に配信されることが決定しました。
2021年に話題となったドラマ「最愛」の主題歌「君に夢中」や映画「シン・ヱヴァンゲリヲン劇場版」のテーマソング「One Last Kiss」、新曲「BADモード」などの全16曲を収録。
2021年1月11日には、新曲「BADモード」のショートムービーが公開されて話題を呼んでいます。
そんな宇多田ヒカルさんのニューアルバム「BADモード」のタイトル名はどういう意味が込められているのでしょうか?
英語の意味はもちろん、歌詞や背景に注目して考察していきます。
宇多田ヒカルがニューアルバム「BADモード」を発売!
宇多田ヒカルさんが通算8作目となるニューアルバムを発売することが決定しました!

▼ニューアルバムのSPOT動画▼
アルバムのタイトルは「BADモード」。
ドラマ「最愛」の主題歌の「君に夢中」やアニメ「ヱヴァンゲリヲン」の劇場版テーマソング「One Last Kiss」、サントリー天然水CMソング「誰にも言わない」などの話題作が収録されます。
アルバム収録曲の一覧は以下の通りです。
- BADモード
- 君に夢中 (TBS系金曜ドラマ「最愛」主題歌)
- One Last Kiss (映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』テーマソング)
- PINK BLOOD (アニメ「不滅のあなたへ」主題歌)
- Time (日本テレビ系日曜ドラマ「美食探偵 明智五郎」主題歌)
- 気分じゃないの (Not In The Mood)
- 誰にも言わない (サントリー天然水CMソング)
- Find Love (「brand SHISEIDO」グローバル・キャンペーン「POWER IS YOU」キャンペーン・ソング)
- Face My Fears (Japanese Version) / 宇多田ヒカル & Skrillex (ゲームソフト「KINGDOM HEARTS III」オープニングテーマソング)
- Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー
Bonus Tracks
- Beautiful World (Da Capo Version) 映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』テーマソング
- キレイな人 (Find Love)
- Face My Fears (English Version) / Hikaru Utada & Skrillex “KINGDOM HEARTS III” Opening Theme Song
- Face My Fears (A.G. Cook Remix)
盛りだくさんですね!
新曲は「BADモード」、「気分じゃないの (Not In The Mood)」、「Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー」の3曲です。
注目は、新アルバムのタイトルトラックとなっている「BADモード」。
2022年1月11日より、MVの一部が公開されました。
配信後わずか1日で、再生回数は20万回を超えています!
▼宇多田ヒカル「BADモード」MV(Short Version)▼
アップテンポで耳馴染みが良い曲調です。
MV内で宇多田さんが乗っているタクシーから推測すると、おそらく場所はニューヨーク。

ホテルのフロントのような狭い空間で、歌う宇多田ヒカルさん。

レトロな雰囲気の世界観に引き込まれてしまいます。
MVのフルバージョンは、2022年1月19日以降に公開予定とのことです。
今から楽しみですね!
宇多田ヒカルさんの最新アルバムの概要は以下の通りです。
「BADモード」
1月19日(水) デジタル先行配信
2月23日(水・祝) CD発売
初回生産限定盤:CD+DVD+BD 6,800円(税込)
通常盤:CD 3,300円(税込)
宇多田ヒカルのニューアルバム「BADモード」のタイトル名の意味は?

宇多田ヒカルさんの最新アルバム「BADモード」。
この「BADモード」とは、一体どういう意味なのでしょうか?
「BADモード」という英語はない?
英訳サイトで調べると
「bad mode」という組み合わせの英単語はないようです。

そのまま「悪い」「モード」と訳されてしまいます。
似た単語で「bad mood(バッドムード)」があります。

こちらは「不機嫌」「悪い雰囲気」という意味で広く使われているようです。
宇多田さんのタイトル名「BADモード(bad mode)」は
英単語としては一般的ではなく、和製英語のようなもの。
そのため、「あえてカタカナを混ぜている」ようにも思えます。
「BADモード」なのは宇多田さんの息子?
「BAD=悪い」という意味なのでネガティブなイメージがありますね。
宇多田さんは、どんなニュアンスで、この言葉を選んだのでしょうか?
MVの「BADモード」から、歌詞の内容(一部)を見てみましょう。



絶好調でも
宇多田ヒカル「BADモード」より
BADモードでも
好きと変わらない
「絶好調」の対義語として「BADモード」を使っています。
曲の最初の部分には、
いつも優しくて いい子な君が
宇多田ヒカル「BADモード」より
調子悪そうにしているなんて
と、「君」が「調子悪そう」と歌っています。
「BADモード」は自分自身の状態ではなく、特定の誰かの状態を指しているようです。
宇多田さんの歌詞では、「君」がよく出てきますが、
歌詞の内容から考察するに「君」=「大切に思っている人」。
「いい子の君」という言い回しからも、
「宇多田さんの家族=息子さん」のことにも思えます。
それを裏付けるように、新作アルバムのジャケット写真が公開された際には
「少年が写ってる!」「息子さん?」と話題となりました。

宇多田さんは、2015年に長男さんを出産されていますので、6歳〜7歳ほどの年齢。
真偽はわかりませんが、お家のようなところでリラックスした雰囲気です。
ちなみに、2021年9月には、息子さんとのエピソードがTwitterで見られています。
息子が急に「Handsome(ハンサム)って言われるのすきじゃないよ」って言うから「恥ずかしいの?そういう時はね、ありがとう、って言えばいいんだよ」って返したら「なんだ〜!なんでもっと早く教えてくれなかったの!」って怒られたので、褒められるのが苦手っていう人みんなに教えたい。
— 宇多田ヒカル (@utadahikaru) August 31, 2021
親子のやりとりにほっこり。
イタリア人の元夫との間に授かったお子さんなので、さぞかしイケメン(ハンサム)なのでしょう!
話を戻すと、宇多田さんは過去にも「子ども」や「母心」を歌った曲を発表されています。
それは、2017年の楽曲「あなた」。
映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」のために制作され、エンディングに使用されました。

宇多田さんはインタビューで、
この世に思い残すことがあったり、強い情念を持って生きて死んだ人や物が、
「あなた(宇多田ヒカルの曲)」wikipediaより
この世を離れきれず、見た目も異形になりつつも、健気に生きている感じがした。
「私が妖怪や幽霊になってしまうくらい思い残すものは何だろう」と考えたときに「子供」が浮かんだ。
と語っています。
「妖怪の気持ち」から「母親の気持ち」につながり、「あなた」の歌詞が出来上がったようです。
あなたのいない世界じゃ
どんな願いも叶わないから
燃え盛る業火の谷間が待ってようと
守りたいのはあなた
宇多田ヒカル「あなた」より
このように、「あなた」では「お子さんを何よりも守りたい」という思いが感じ取れます。

今回の新曲「BADモード」でも
わかんないけど
宇多田ヒカル「BADモード」より
君のこと絶対守りたい
との歌詞があります。
「君=子」だとすれば、母親としての深い愛を感じる歌詞です。
「BADモード」をタイトルにした理由は?
歌詞中の「BADモードな君」=「調子が悪い(機嫌が良くない)子供」という意味とするならば
絶好調でも
宇多田ヒカル「BADモード」より
BADモードでも
好きと変わらない
という歌詞は、「(子供が)元気な時も、そうでない時も、好き」ということ。
子供への「無条件の愛」を表現しているように思えます。

「好きと変わらない」という少し遠回しの表現は、
「母親でも時には怒ることもある」けど、根底にはちゃんと「好き(愛)」がある
というニュアンスを感じました。

想像にはなりますが、「BADモード」をアルバムタイトルにしたのは、やはり息子さんへの愛。
例えば、子の「反抗期」が成長の過程であるように、「BADモード」すらも愛おしい。
そんな気持ちをアルバムを通して伝えているのではないでしょうか。
まとめ
今回は、2022年1月19日配信の宇多田ヒカルさんのニューアルバム「BADモード」について取り上げました。
「BADモード」の意味とネガティブに見える言葉をタイトルにした理由を考察しました。
「BADモード」という言葉自体は和製英語であり、歌詞の中では「絶好調」の対義語として使われています。
この曲が「子供」のことを歌った可能性が高く、「BADモード(調子が悪いor機嫌が良くない)の時も含めて好きだよ」という愛情を表現したのではないかと思われます。
2022年1月19日には、有料の配信ライブも控えている宇多田ヒカルさん。
「BADモード」に対する宇多田さん本人の想いが明らかになった場合には、追記させていただきます。
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